意外と身近な民事裁判

刑事事件である場合には、被害者等からの訴えのあるなしに関係なく、警察・検察という当局によって強制的に捜査が進められ、その裁定のために強制的に裁判が行われるという性格のものであるのに対して、民事事件というものは、訴えがあって初めて事件となり、訴訟が行われるという性格のものです。

つまり、民事の場合、事件とはいってもそれはあくまでも人々の間での揉め事ということで、強制捜査の対象となるものではないために、誰かが誰かを訴えるということがなければ、そもそも民事事件というものは発生しないのです。

要するに、民事事件の裁判である民事訴訟というものは、人々の間の揉め事の調停が目的となっているものなのであり、刑事裁判のように犯罪行為に対する処罰を下すためのものではないのです。

従って、民事訴訟の流れというものは、誰かが誰かを訴えることによって始まり、その揉め事を裁判所が調停して裁定を下すための諸手続きが行われた上で、裁判所による判決によってその揉め事に裁定が下されて一件落着、ということになるわけなのです。

このように、民事裁判というものは、あくまでも人々の間に発生する揉め事調停のためにあるものなのであり、社会に発生した犯罪に対して処罰を下すための刑事裁判とは異なっているために、その裁判の流れや手続きというものも、裁判所が揉め事の問題解決を図るために行われるものとなっていますから、法廷での審理においても、原告側にも被告側にも共に弁護士が立つわけであり、刑事裁判のように原告側には検察官が立つ、ということはないのです。

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